『家づくり』アカデミー・「本当に良い家」とは

「家づくり」に於いて、『一番大切な事』って?2021.06.27

 

家づくりに於いて、人それぞれに大切に思っていることは沢山あると思います

例えば、「収納」だったり、「水回り」だったり、「家事動線」だったり、「デザイン」だったり、それは、多岐に渡ると思います

 

ここでは、家づくりに於いて大切なことの中で、【性能】に付いてのお話しをさせていただきます

家の性能といっても色々とありますが、今回はその中でも特に大切な、『断熱性能』、『気密性能』、『計画換気』、『耐震性能』についてのお話しをします

 

①『断熱性能』に付いて

新築住宅を計画するときに「快適さ」を考えると思いますが、その計画する家が『暖かい家』なのか、『寒い家』なのか、分からないですよね?
夏も冬も快適な住まいをつくるためは、「高い断熱性能」を持たせることが必要となります

「断熱」とは、住宅の中の温度を外に逃げにくくすることですが、その家の『断熱性能』を数値で表す指標が【UA値(ゆーえー値)】となります
値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを意味します

 

 

そして、この断熱性能の基準として、【HEAT20】というものがあります
HEAT20には、従来の省エネ基準より性能の良いG1、更なる高性能を目指すG2、そして、2019年6月に新しく誕生し、ドイツのパッシブ住宅を目指したG3の3つの水準があり、HEAT20 G2グレードは、現在、日本の断熱性能の最高等級ともいわれています

山際建設では、家のデザインへのこだわりは勿論ですが、「住まれる方の健康」、「高熱費の削減」、そして「地球環境維持の為のCO2の削減」を考慮して、HEAT20のG2グレードのUA値0.46以下を標準としています(ただし、プラン等により難しい場合もございます)

詳しくは、こちらをご覧ください!

 

②『気密性能』に付いて

家の気密性能を示す指標は【C値】といい、単位相当隙間面積と呼ばれ、数字が小さい程、気密性に優れた家となります
この気密性能を示す【C値】と、断熱性能を示す【UA値】の大きな違いは、【UA値】は計算をして出る数値ですが、【C値】は現場にて実測しなければ出ない数値で、弊社では1棟1棟、第三者にて気密測定を実施しております

 

 

断熱性能は、予算を掛ければいくらでも上がりますが、この気密性能を確保するには、作業のポイントがある為、普段対応したことのない大工さんでは、難しいと思います
そして、計算上は断熱性能の良い家でも、気密性能を確保出来なければ、真冬の暖気や真夏の冷気が、どんどん屋外に逃げてしまう為、本当の断熱性能は発揮出来ません

国の次世代省エネ基準による【C値】は5.0以下ですが、山際建設では0.4以下を標準としております(ただし、プラン等により難しい場合もございます)

詳しくは、こちらをご覧ください!

 

③『計画換気』に付いて

折角、断熱や気密を高めても、『しっかりとした換気』が出来ていなければ、結露等によりカビやダニを発生させてしまい、「本当に快適な家」にはなりません
ここでは、【計画換気(計画的なしっかりとした換気)】のお話しをさせていただきます

家の換気は、建物の法律である建築基準法にて、その居室では換気回数を毎時0.5回以上、その他の居室では毎時0.3回以上の換気が出来る換気設備を設置することが義務付けられていますが、何も考えずに、単に上記の容量以上の換気をした場合は、家のどこかに『空気の淀み』が起き、「室温が一定しなかったり、結露が発生したり」してしまいます

 

 

その様な不具合が起こらないようにする為に、計画的な換気が必要となります
計画換気とは「換気装置」などを用いて、住宅内の空気の流れを計画的にコントロールすることで、住宅内で空気の流れる道筋を明確にし、必要な量の新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出し、家の中の空気を常にきれいで快適な状態に保ったり、温度・湿度をほぼ均一に保つ換気方法のことです

換気方式には、給気口から自然に外気を取り入れ、換気ファンで強制的に排気するもの(第三種換気)と、給排気ともに換気ファンを用いるもの(第一種換気)とがあります
山際建設では、お客様のご要望やご予算に応じて、「第一種換気」や「第三種換気」等をご提案させていただきます

詳しくは、こちらをご覧ください!

 

➃『耐震性能』に付いて

「住宅の耐震性能」を表す指標値として、『耐震等級』と言う考え方があります
耐震等級とは、地震に対する建物の強度を示す指標のひとつで、住宅の性能表示制度を定める「品確法」に沿って制定されたものです
建物の耐震性能によって耐震等級1から耐震等級3(耐震等級3が最高等級)に分かれており、その数字が大きければ大きいほど、建物の耐震性能が高くなります

 

建物の耐震性を計算するうえで、次の4つの要素が大きく影響します
◉1つ目は「建物の重さ」
◉2つ目は「耐力壁」
◉3つ目は「耐力壁や耐震金物の配置場所」
◉4つ目は「床の耐震性能」

次に、「地震から家を守る」という考え方には、『耐震』の他に、『免震』と『制震』というものがあり、これらは、耐震とは違う方向から建物を守ろうとするもので、免震は、建物に入る地震の揺れ幅を軽減し、家の中と建物そのものの安全を守ろうというもので、「地震の揺れが建物に伝わりにくい構造」を目指すものです
そして、制震は建物内部にダンパーなどの制震部材を組み込み、「地震の揺れを吸収する」というものです

山際建設では、「制振+耐震等級3相当の家」を標準としております(ただし、プラン等により難しい場合もございます)

詳しくは、こちらをご覧ください!

 

以上、『家づくりに於いて大切な事』のお話しをさせていただきましたが、家づくりは、「価格」と「価値」のバランスだと思いますが、大切なご予算の配分の中で、【健康と安全を最優先に考え】、上記の4つのキーワードを優先してお考えになっていただきたいと思っております

 

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