家の断熱性能を示す、【UA値】について考える2021.04.26
新築住宅を計画するときに「快適さ」を考えると思いますが、その計画する家が『暖かい家』なのか、『寒い家』なのか、分からないですよね?
夏も冬も快適な住まいをつくるためは、「高い断熱性能」を持たせることが必要となります
「断熱」とは、住宅の中の温度を外に逃げにくくすることですが、では、その家の『断熱性能』を数値で表す指標が【UA値(ゆーえー値)】となります
家の断熱性能を示す【UA値】とは、「外皮平均熱貫流率」と呼ばれ、住宅の内部から、床、外壁、天井(屋根)や開口部などを通過して、外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値となります
値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いこととなります
計算式で表すと、〔外皮平均熱貫流率(UA値)=熱損失量(w/k)÷外皮面積(m2)〕となり、1m2あたり何wの熱が逃げるかを表します
そして、この断熱性能の基準として、【HEAT20】というものがあります
HEAT20 とは、2009年に発足した「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」の略称で、各地域おいて冬期間、住空間の体感温度を 10℃~15℃以上に保ち、冬期間の暖房負荷をH28年省エネ基準の住宅と比べておおむね30%以上削減し、ZEH(ゼロエネルギーハウス)などの優れた省エネルギーを目指す住まいの推奨基準です
HEAT20には、従来の省エネ基準より性能の良いG1、
更なる高性能を目指すG2、そして、2019年6月に新しく誕生し、ドイツのパッシブ住宅を目指したG3
の3つの水準があり、HEAT20 G2グレードは、日本の最高等級ともいわれています
また、この基準値は建てる地域によって区分されていまして、8つの地域に別れており、ちなみに川口市は地域区分としては「6地域」となっており、HEAT20のG1グレードではUA値0.56以下、G2グレードではUA値0.46以下が指標値となります
山際建設では、家のデザインへのこだわりは勿論ですが、「住まれる方の健康」、「高熱費の削減」、そして「地球環境維持の為のCO2の削減」を考慮して、HEAT20のG2グレードのUA値0.46を標準としています(ただし、プラン等により難しい場合もございます)
ただし、この断熱性能を維持する為には、もう一つ【気密性能】というものが、非常に大切となりますので、次回は、この「気密性能」についてのお話しをします
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