社長コラム

住宅の耐震性能の話し2021.04.29

 

住宅の耐震性能」を表す指標値として、『耐震等級』と言う考え方があります

耐震等級とは、地震に対する建物の強度を示す指標のひとつで、住宅の性能表示制度を定める「品確法」に沿って制定されたものです
建物の耐震性能によってランクが3段階に分かれており、その数字が大きければ大きいほど、建物の耐震性能が高いため、建物を建てたり買ったりする際の目安になります
耐震等級というのはそもそも、地震で建物が崩壊しないよう、地震に対する構造躯体の倒壊・崩壊等のしにくさを表示したものです

 

 

建物の耐震性を計算するうえで、次の4つの要素が大きく影響します
◉1つ目は「建物の重さ
建物そのものや屋根が軽ければ軽いほど、建物が地震の揺れに対しての振幅が小さくなります
◉2つ目は「耐力壁
これは、地震や風などで生じる横からの力に抵抗できる壁のことで、耐力壁が多ければ多いほど耐震性に優れていることになります
◉3つ目は「耐力壁や耐震金物の配置場所
せっかく耐力壁や耐震金物を使っていても、その効力を発揮できる場所にバランスよく配置されていなければ、最大限の効果が期待できません
建物の隅角部分に耐力壁を配置したり、上下階の耐力壁の位置を合わせたりします
◉4つ目は「床の耐震性能
床の耐震性能を高めることで、建物の耐震性を高めることができます

それでは次に、「耐震等級の3つの区分」についてのお話しをします
(耐震等級の耐震性の計算は、建築基準法の耐震性の計算とは多少異なりますが、ここでは概略の説明をするので詳細は省略します)

 

 

耐震等級1
「耐震等級1」は、建築基準法で定められた、建物に備わっているべき最低限の耐震性能を満たしていることを示すもので、震度6強から7に相当する、数百年に一度起こる大地震に耐えうる強度を持つように構造計算されています
2016年4月に発生した熊本地震は震度7でしたが、このレベルを想定したものと考えれば分かりやすいと思います
耐震等級2
「耐震等級2」は、上で示した耐震等級1の1.25倍の耐震強度があることを示します
「長期優良住宅」として認定されるには、耐震等級2以上の強度を持たねばなりません
災害時の避難場所として指定される学校や病院・警察などの公共施設は、必ず耐震等級2以上の強度を持つことが定められています
耐震等級3
「耐震等級3」は、耐震等級1の1.5倍の耐震強度があることを示します
住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でも最も高いレベルであり、災害時の救護活動・災害復興の拠点となる消防署・警察署などは、その多くが耐震等級3で建設されています

最後に、「地震から家を守る」という考え方には、『耐震』の他に、『免震』と『制震』というものがあり、これらは、耐震とは違う方向から建物を守ろうとするものです
免震は、建物に入る地震の揺れ幅を軽減し、家の中と建物そのものの安全を守ろうというもので、「地震の揺れが建物に伝わりにくい構造」を目指すものです
そして、制震は建物内部にダンパーなどの制震部材を組み込み、「地震の揺れを吸収する」というものです

山際建設では、【耐震+制振】構造の家づくりを標準としており、ご要望により、「耐震等級3相当の家」をご提案させていただきます