日本の住宅に不可欠な「気密性能」だが、住宅メーカーが行わないワケ Part32022.03.30
◆高気密住宅を実現するなら「木造」がベストです
私が知っている限り、気密性能を売りにしている鉄骨造のハウスメーカーはありません
鉄骨造が気密性能を確保しにくいのには、
①鉄は木より熱による伸縮が大きく気密性能を維持しにくい
②室内側に気密シートを施工する場合、木造のようにタッカー(大きいホチキスのようなもの)で簡単に留められないため施工に手間がかかる
以上のような理由があると考えられます
マンションのような鉄筋コンクリート造は気密性能の確保が容易ですが、1~3階建て程度の戸建住宅の場合、木造に比べてコストが高く、よほど大空間を確保したいといったケース以外では、一般的ではないと思います
◆施工業者は、気密性能で選ばれてはいかがでしょうか
標準で全棟気密測定を行うなど、気密性能にこだわるハウスメーカー・工務店は極めて少数です
それらの気密性能に対してしっかりと取り組んでいる会社であれば、断熱性能が不足していることはないと思われます
断熱性能の確保より、気密性能の確保の方がはるかに手間がかかるため、気密性能にこだわる会社が断熱性能をおざなりにすることはほとんどありません
加えて、耐震性能や防蟻等の劣化対策も、ぬかりなく行っている会社が多いと思います
住宅会社の気密性能への取り組みを確認するには、
「気密測定は全棟実施していますか?」
「C値の目安はいくつくらいですか?」
と尋ねてみましょう
回答によって、どの程度性能へのこだわりがあるか判断できます
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