社長ブログ・「本当に良い家」とは

冬場の室内ほど要注意!「アレルギー」と「結露」の怖い関係2024.03.03

住まいにおいて「暑さ寒さをしのぐ」という機能を加えるために必要なのが断熱性能ですが、こと冬場においては断熱性能が高いと少ない光熱費で家全体を暖かな空間にできるメリットがあります
そのほかに「健康的な空気環境をつくることができるようになります」

断熱性能」とは具体的には、天井(または屋根)・壁・床の外気に接する部分に断熱材を入れ、窓には断熱サッシや二重サッシなどを使います

できるだけ性能の良い断熱材を家の外側に隙間なく充填することで、外気の暑さや寒さをブロックし、少しの冷暖房で家中を快適な温度に保つことができるようになります

では断熱性能を高めると、どんな【メリット】があるのでしょうか
第一には冷暖房にかかる『光熱費が少なく済みます
近年は電気代も上昇の一途をたどっており、今後もまだまだ上がり続けると言われていますので、毎月支払う光熱費が少しでも抑えられることはありがたいことです

しかしメリットはそれだけではありません。断熱性能を上げ、冬場に家全体を暖かな空間にすることは、『健康に良い』というのです

断熱性能と健康との関わりを考える際に、まず知っておいていただきたいのが気温と血圧の関係です
年齢によらず気温が下がれば血圧は上がっていきますが、特に注目すべきは、年齢が上がるにつれその影響がどんどん大きくなっていくことです
70歳を超えると、10℃の温度低下で10以上も血圧が上がってしまいます
統計的にも暑い夏より寒い冬に亡くなる方が多いと言われていますが、高齢になるほど寒いということ自体で体に大きな負担がかかってしまいます

この血圧が高い状態が続くのはもちろん良くないのですが、血圧が大きく変動するというのも体には大きな負担となります
ご存知だと思いますが、家の中に温度差があり血圧に急激な変動を生じさせてしまうことをヒートショックといいます

暖かいリビングから寒いお風呂に入るときや、温かいお布団から寒いトイレに行くときなどに大きな温度差がある場合、血圧に急激な変動を生じ、最悪の場合死亡事故にもつながってしまいます

しかし、ただ室温を上げるために暖房器具だけ設置しても、冬場の空気は乾燥しており、湿度が下がってしまいます
湿度が低い「過乾燥」状態になると、ドライアイやアトピー性皮膚炎の悪化を招き、風邪やインフルエンザにもかかりやすくなってしまいます

又、健康のために最適な湿度は50~60%といわれていますので、加湿して整えようと思うと、今度はこれが新たな弊害をもたらします
というのも、暖房+加湿を行うと、窓などの断熱性の低い部分から健康に悪い「結露水」がどんどん発生してしまうためです

築年数の古い家で、断熱性の低い一枚ガラスの窓で、朝起きたら窓まわりがビッショリ濡れていることが良くあると思います

では、結露がなぜ悪いかというと、放っておくとカビの発生につながるからです
カビはアレルギーなどを引き起こすリスクが高く、人体には有毒な物質です
この結露水が引き起こすカビの繁殖が、健康への被害につながってしまうのです
さらに、カビが繁殖している場所にはダニも繁殖しやすくなります

断熱性能を上げることで結露が起こりにくくなり、アレルゲンとなるカビやダニの繁殖を抑え、寒く乾燥した季節でも湿度を上げて健康的な空気環境を作ることができるようになります

このように、家の断熱性能を上げることは光熱費のメリットだけでなく、赤ちゃんからお年寄りまで安心して快適に暮らせる家になります

新築・リフォーム問わず、『断熱性能を上げる家づくり』を是非心掛けましょう

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