本当に地震に強い家とは=【耐震等級3+制震】2024.02.13
先ずは地震に強い家を建てるために、どのような家が地震のときに倒れやすいかを見ていきましょう
『ポイントは 3 つ』です
1つ目は、「1 階よりも 2 階のほうが重い家」です
例えば、1 階より 2 階がせり出していたり、思い瓦屋根が載っていると地震で建物が揺れたときに、2 階部分が大きく揺れてしまい、1 階に大きな負担がかかり、1 階部分が壊れて倒壊する危険があります
2つ目は「壁が少ない家」です
木造の建物は、地震の横揺れを壁(耐力壁)の力で支えます
この壁が少ないと地震による横揺れを支えきれなくなり、倒壊してしまいます
3つ目は全体的に、「バランスの悪い家」です
1 階と 2 階のバランスが悪かったり、北側は壁がたくさんあるのに、南側は壁が少ないなどです
当然南側は日当たりを良くするために窓が多くなっていきますが、地震に耐える強い家にするにはバランスを考えて、まんべんなく適切に壁を設ける必要があり、場合によっては、北側の壁を減らすこともします
では次に「耐震」・「制震」・「免震」についてご説明します
どれも地震に強い家をつくる技術ですが、この三つの違いをきちんと理解している人は少ないのではないでしょうか
言葉に惑わされないで、正しい知識を持っていただくために、この違いと、何が必要かを覚えてください
まず、一番大切なのは「耐震」です
実はこの三つの中で法律で基準があるのは、この「耐震」だけです
耐震というのは、読んで字のとおり、地震に耐えるようにすることです
先ほどご説明した、壁の量やバランスは建築基準法で最低限の耐震基準が決まっています
次の「制震」は、建物に地震の力を吸収する「制振装置」を組み込んだものです
この制振装置で地震の力を吸収し、建物の揺れを抑えようとします
最後は「免震」です
これは地盤と建物の間に横揺れを吸収する免震装置を挟み、地盤が揺れても建物に揺れが伝わらないようにするものです
最近では、ビルやマンションのような高層建築に使われていますが、戸建て住宅では、まだコストが高くあまり普及していません
次に、弊社が採用している SW(スーパーウォール)工法の、「モノコック構造」について説明します
昔からの木造住宅は、壁が地震に耐えるように柱の間に「筋交い」という斜めの材料を入れて壁を強くしていました
これは法律で強度が決まっており、さらに壁を強くするには、たすき掛けに筋交いを入れます
弊社では、この筋交いの代わりに「構造パネル」を用いています
法律的な必要強度は同じですが、筋交いは横から力を受けると、交点に力が集中してしまいますが、構造パネル工法の場合は、一か所に力が集中せず建物全体に力が分散することで、ひずみやくるいに対し強さを発揮します。
しかし、構造パネル工法にするからといって、全ての建物が地震に強いと言う訳ではありません
日本の建築基準法には、「耐震等級」というものがあります
耐震等級1というのは、震度 6 強から 7 に相当する、数百年に一度起こる大地震に耐えうる強度を持つように構造計算されておりますが、このような大地震が起きても、1 回だけは倒壊しないレベルが耐震等級 1 だと思ってください
耐震等級1の 1.25 倍が耐震等級 2、耐震等級 1 の 1.5 倍が最大の耐震等級 3 となります
弊社の施工させていただいている家は、ビルトイン車庫とかがありますと耐震等級 2 となりますが、基本的には耐震等級 3 相当を標準とさせていただいております
そして弊社では、「耐震+制震」という考え方を大切にしております
一般的な建物は地震に遭った後、揺れの回数が増えるごとに変形が大きくなるのですが、制震は 2 回、3 回、4回と地震を受けても、建物の変形を抑え、揺れを軽減します
つまり制震工法は、繰り返しの揺れに強いということです
弊社では、この SW パネルを柱に釘で打ちつけていきますが、この釘の穴が多くの地震の揺れで広がっていってしまったり、 釘が曲がってしまったり折れてしまうことで、最初強かった建物も徐々に弱くなってしまう原因となります
そのような弊害が起こらぬよう、制震テープを採用した「耐震+制震」にて対応させていただいております
いつ起きるか分からない大きな地震に対して、【生命】と家という【財産】を守る為に、しっかりと備えておく必要があると思います
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