ペレットストーブ2008.05.13
今、薪ストーブが注目を浴びていますが、当社のOB客様でさいたま市にお住まいで埼玉県庁にお勤めの方から、「ペレットストーブを設置したい。」とのお話がありました。『ペレットストーブ』とは、樹皮や端材を粉砕し、乾燥させ、固形化させたもの(木質ペレット)を燃料とするストーブのことです。
いまなぜ木質ペレットか?
木質バイオマス(=木質生物資源)を熱源として利用するとき、使いやすさとつくりやすさを求めると、木質ペレットとなります。使いやすさとは、品質と形状が一定していることで、つくりやすさとは、原料を成形するだけの必要最小限の加工しかしていないということです。木質ペレットは、ストーブやボイラーに使われ、環境負荷の少ない、循環型社会の熱源として期待されています。
ストーブの利用
ペレットストーブは、自動で火力調整やペレットの供給もできることから、石油ファンヒーターと同様の手軽さで利用できます。ペレットが完全燃焼されて、排気は、無色透明に近く、臭いもほとんどありません。
木質バイオマス
木質バイオマスとは?
植物や動物などを資源として活用するとき、これを「生物資源=バイオマス」といいます。特に木に由来するものを「木質バイオマス」といって、具体的には、樹木の梢や葉、木材や樹皮のほか、紙や建築廃材も含まれます。私たちの生活では、薪・炭、おが屑、チップ、ペレットなどが、熱源として利用されています。
いまなぜ木質バイオマスか?
これまで、化石燃料を燃やしてエネルギーとして利用してきましたが、資源の枯渇や地球温暖化など、地球規模の問題になっています。樹木は二酸化炭素と水を原料に光エネルギーによって成長していて、日本の森林は豊富なバイオマス資源となっています。木質バイオマスの利用は、地球温暖化防止に役立つほか、再生可能な資源として循環型社会を目指す上で重要な役割を担っています。
もくねん工房
『もくねん工房』は、協同組合「西川地域木質資源活用センター」の愛称です。(もくねん工房=もりからくらしにねん料供給する工房)埼玉県飯能市、入間市、日高市、毛呂山町、越生町の製材業、木材卸売業、素材生産者、森林組合の40社が協同組合「西川地域木質資源活用センター」を設立し、各事業者から発生する樹皮や端材等の未利用木質資源を熱源に利用できる木質ペレットの製造を始めました。木材の循環利用により、木材産業の経営の安定を図り、循環の保全と循環型社会の構築に貢献するため、木質バイオマス利用を積極的に取り組んでいます。
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