建物をしっかり支える強い地盤2009.01.08
当初、お客様より「うちは地盤が弱いんだよ」と聞いていましたので、過去の当社で行なった地盤改良工事のデータやインターネットにて調べると、鳩ケ谷地区や近隣の川口の場合、地盤が弱い土地でも、支持地盤(建物を支えうる強い地盤)は、地表面より4.5m前後深い場所にあることが多かったので、その位のボリュームの地盤改良費を予算計上していました。
ところが、地盤調査をしたところ、支持地盤は地表面よりも9mも深いところにあり、おまけに腐食土なので特殊なセメント固化材を使わなくてはならないのが解り、結果、予算計上金の倍額程の地盤改良費がかかってしまうようになりました。その事をお客様にご説明し、金額アップのご了承も得て、工事を行なうことができました。
地盤調査会社に意見を聞いたところ、「この土地の北側は坂になっており、坂を下りたところに川(見沼用水路)が流れており、その川から10m程しか離れてなく、川の北側よりもこちら側の方が、まだ下っている形状になっていて、この様な条件の土地は、非常に悪いことが多い」との事でした。
何年か前に建てさせていただいた春日部のお宅の土地の場合は、地表面下10m以内に支持地盤がなく、数多くの杭を打ち、杭と土の摩擦力にて建物をもたせたことがありますが、それ以来の悪い地盤でした。
「これからはもうちょっと、土地とその周辺の状況をよく観察し、地盤の強さを予測できるようにしなくてはいけない」と思いました。
それにしても、見えないだけに『地盤は怖い』です。
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