「大工が足りない」住宅業界の人手不足問題2023.09.03
住宅建設業界の人手不足が深刻化しています
若者のなり手希望者が減少し、技能者の高齢化が進んでいることが大きな要因です
特に大工の不足状況は激しく、2024年度からは残業規制が強化されることもあり、このままでは家を建てたくても、建てる人がいないという厳しい状況に陥る可能性があります
トラックなど物流業界の「2024年問題」が話題ですが、住宅・リフォームを含む建設業界も同じで、働き方改革の関連法改正により時間外労働の上限が2024年4月から強化されます
違反した場合は、6か月以下の懲役と30万円以下の罰金が科されます
悪質な場合は企業名の公表もあり得るため、建設業でも「2024年問題」と呼ばれています
人口減少や少子高齢化に残業規制が加わり、多くの業界で働き手不足が問題化しているわけですが、住宅建設業界は一段と深刻です
総務省が行っている国勢調査によれば、住宅建設の技能者は1985年には約167万人にのぼりましたが、2000年代以降は減少し、2010年には103万人、2020年には約82万人と、その数は急速に減少しています
特に減少が著しいのが大工で、1985年には約81万人だったのが、2010年には40万人と半減し、2020年には約30万人まで落ち込んでしまいました
野村総合研究所は今後の予測値を出していますが、それによりますと、大工の数はこの先も減少を続け、30年には約20万人、40年には約13万人になる見込みだといいます
これは、現在の大工の半数以下しかいないことになります
もちろん、人口減少などで日本の新築住宅の着工件数も減少傾向にあり、技能者が減っても影響はそれほど大きくないのではないか、という見方もありますが、
野村総研の予測によれば2040年の新築住宅着工件数は、2010年の実績値に比べ3割強減少するのに対し、大工などの技能者は約5割も減ると見込まれ、「技能者は着工件数を上回るペースで減少する」と見ています
有り難いことに弊社では現在、9名の若い社員大工が在籍しておりますが、これらの大工を大切にしながら、しっかりと育てていきたいと思っております
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