「デザインかテクノロジーか」2012.06.21
うちの会社のコンセプトに
【Design&Technology】という言葉があります。
簡単に言うと、
「Design(デザイン)」にこだわり、
「Technology(テクノロジー)」を駆使して
『ゼロエネルギー』、『耐震』、『健康』を実現できる
家づくりを行なうということですが、
この三つのキーワード
(『ゼロエネルギー』、『耐震』、『健康』)を実現するためには、
「Design(デザイン)」が制限されてしまうという現実があります。
例えば、
『ゼロエネルギー』を実現するために
Q値(熱損失係数)の値を良くしなければならないため、
開口部(外部窓)の大きさを大きくできないとか、
『耐震』を実現するために
要所要所耐力壁を設けなければならず、
南側外壁面をフルオープンにするプランなどは難しくなります。
先日、「あるゼロエネルギー住宅研修」にてある工務店さんより、
「うちはデザインにこだわった住宅を造っていきたいのに、
こんな小窓だらけの住宅じゃかっこよくならない」
という話しをしていました。
(デザインは非常にかっこいいのですが、
「耐震性や省エネ性は大丈夫なのかな?」
という住宅をテレビや雑誌等でよく目にします。)
確かに言っている意味は解るのですが、
そこはもう少し頭を柔軟に働かせ、
『ゼロエネルギー』、『耐震』、『健康』を踏まえながら可能な限り
「Design(デザイン)」にこだわる事が大切だと私は思います。
後は実際に家を建てるお客様が
「何を最重要(一番のこだわり)としているか」です。
何か一つに特化した住宅を提供(提案)する工務店が
「こだわりのある工務店」と思われがちですが、
わたしはお客様の要望を踏まえた『バランス感覚を持った工務店』
でなければならないと思います。
以上、わたしの『こだわり自論』でした。
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