軟弱地盤の住宅敷地を丸太で改良2009.10.01
軟弱地盤で木の杭を打ち込んで地業をする――。
日本で近代建築が建ち始めた頃から使われてきた技術です。
だが木材は空気を遮断しなければ腐食するため、
地下水位の高い場所でなければ使えませんでした。
そうした課題を解消した戸建て住宅向けの木杭工法が登場しました。
打ち込むのは皮をむいたスギなどの間伐材で、
杭の直径は12~18cmです。
現行規格で最高等級の防腐処理を施しています。
開発元は、地盤改良と木材の防腐処理を手掛ける
兼松日産農林(東京都千代田区)です。
間伐材利用で森林保全やCO2の固定化に貢献できるとして、
「環境パイル工法」と名付けられました。
8月末に仙台市で開かれた日本建築学会で発表されました。
圧入前の様子です。
専用機械はドリル状のアンカーで地面に固定します、
それを反力として杭に大圧力をかけます。
設計に必要な支持力係数を表示できる工法として、
日本建築総合試験所の「建築技術性能証明書」も取得しました。
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