気密測定完了2009.10.17
戸田市喜沢のG様邸の気密測定が完了し、
トステムより「性能報告書」が送られてきました。
C値【1.2】を目標にしていましたが、R屋根の影響で【1.47】でした。
高気密高断熱住宅の基準(次世代省エネルギー基準)では、C値が【5.0】以下ですが、
本当に性能を求める住宅では、C値は【2.0】以下にしたいものです。
C値とは、「相当隙間面積」と呼ばれ、床面積1㎡あたりの住まいの隙間を示します。
数値が小さいほど、隙間が小さく、気密性が優れています。
C値はQ値を決定する大きな要因になります。
Q値とは、「熱損失係数」と呼ばれ、床・壁・天井・窓・そして隙間などを通じて、
住まいの内側から外へ逃げる熱が床面積1㎡あたりどれだけあるかを表した数値です。
この数値が小さいほど、断熱性に優れていることを示します。
旧建設省・旧通産省が定めた次世代省エネルギー基準では、
従来よりワンランク上の基準値が地域ごとに設定されました。
Q値の優れた住まいは、効率的な冷暖房を可能にするため、
省エネルギー性にも優れており、地球温暖化防止にも貢献することができます。
μ値とは、「夏季日射取得係数」と呼ばれ、建物が日射によって取得する熱量の割合です。
この数値が小さいほど、夏季の日射取得量が小さく、日射遮蔽が優れていることを示します。
日射に左右されるため、同じ建物でも、地域と方位によって数値が変わります。
現在、国の方では、長期優良住宅の基準等で、Q値ばかりをクローズアップしていますが、
いかにQ値が良くても(いい断熱材を使っても)、C値が悪ければ(大きければ)、
計画的な換気ができず、真の快適性・省エネ性を求めることはできません。
国の方でもその事は解っているのですが、
基準を作ってしまうとクリアできない会社だらけになってしまうため、
C値には口を挟めないのが現状です。
快適で省エネな「高性能住宅」を検討中で、
現在、ハウススメーカーや工務店と打ち合わせ中の方がいましたら、
必ず『C値』のことをお尋ね下さい。
(本当の「高性能住宅」に住めるようにするために・・・)
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