太陽光発電システムを採用する際のポイントは?2008.11.06
地球温暖化防止や光熱費削減などに対する社会的ニーズの高まりを受け、太陽光発電システムを要望する建て主が増えています。太陽光発電システムの製品選定のポイントやノウハウを紹介したいと思います。
太陽光発電システムの設置を考えるとき、まず現場に出向いて屋根の形状や向き、近隣の状況などを確認します。それらのデータをメーカーに送り、工事費の見積りや発電量のシミュレーションを提出してもらいます。設置にかかる費用がいくらになるのか、光熱費がどの程度削減できるのか、設置費用は何年で回収できるのか――などです。
一般的な住宅では太陽電池の容量を3kW程度とすることが多いです。その場合の設置費用はおおよそ200万円。メーカーの資料を読むと、この設置費用を光熱費の削減分で回収するには20年程度かかるようです。
ただ、メンテナンス費用も考慮しておかなければならなりません。太陽電池モジュール自体は半永久的にもつものの、太陽電池が発電する直流電力を交流電力に交換するための「パワーコンディショナー」などの周辺機器は、10年程度で交換が必要になるといわれています。また、設置後の点検も欠かせません。点検を受けないとメーカー保証の対象外になるからです。例えば京セラの場合、1回目の点検は無料ですが、2回目以降は有料(2万~3万円)になります。
昼間に発電して使い切らなかった電力は、電力会社が買い取ってくれます。これを「売電」といいます。売電をしないのであれば、少ない太陽電池容量で対応できるので、設置費用は100万~140万円ぐらいで済みます。
しかし、「せっかく太陽光発電システムを設置するなら、売電を楽しみたい」と考える建て主は多いです。結局、設置工事の打ち合わせを進めていくうちに、200万円を捻出するか、太陽光発電システムの設置自体をやめてしまうか、の二者択一になりがちになります。
太陽光発電システムにはメーカーの保証がつきます。メーカーから保証を受けることを考えると、メーカー(グループ会社)に直接、設置工事を依頼するか、あるいはメーカーの施工認定店に工事を依頼することが基本になります。
私が採用することが多い太陽光発電システムのメーカーでみると、京セラはメーカー施工と認定店施工の2通りがあります。シャープは認定店施工だけです。
メーカー保証の内容は、メーカーによって異なります。10年保証が基本のようですが、点検の頻度、火事や台風、落雷の被害に対する保証、風で太陽電池モジュールが外れて隣家に被害を及ぼした場合の保証など、サービス内容には差があります。
太陽光発電システムは、エネルギー資源問題を解決する切り札の一つとして注目が集まっています。設置費用にかかわる国の補助は2005年度で中断していましたが、2008年度中に復活することが決まりました。2008年度の補助額は1kW当たり7万円程度になる予定です。
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