1級建築士事務所 山際建設 埼玉県鳩ヶ谷市坂下町3-15-2
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最近の住宅雑誌やパンフレット・カタログなどでは、自然素材、健康住宅と言う文字が多く見受けられます。しかし、本当にお客様の健康を考えた材料選びをしているかは疑問です。
「和紙を貼る糊や珪藻土に混ぜる糊の中に化学物質が含まれていないのか?」「天然無垢のフローリングの表面に塗ってある塗料は大丈夫だろうか?」メーカー・業者はほとんど説明しません。
間取りやデザインなど見た目の美しさを重視し過ぎて、一番大切なお客様の健康を忘れているように思えてなりません。
以上のようなことを感じられている方は、下記の文章をご参考にして下さい。
平成8年7月、建設省、厚生省、通商産業省、林野庁、学識経験者,
関連業界団体などからなる「健康住宅研究会」公表による、
「屋内空気汚染低減のための設計・施工ガイドライン」と
(1)研究の対象と範囲、優先取組物質
本研究会の検討範囲は、引き渡し時に住宅と一体となっている材料・部品であって、室内へ放散した場合に健康への影響を引き起こす可能性の高い化学物質を含むものとした。さらに、住宅室内に放散される可能性の有無や健康への影響の可能性を勘案し、安全な居住空間を実現するために当面優先的に配慮されるべき物質として、次の3物質及び3薬剤を「優先取組物質」として選定し検討を重ねた。
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3 |
①ホルムアルデヒド |
| ② トルエン | |
| ③キシレン |
*よく材料にF☆☆☆☆という表示がありますが、これは上記3
物質のうち、ホルムアルデヒド放散量が0.08ppm以下という
規定であり、逆にいうと他の2物質の規定はな いということ
なので、注意が必要です。
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3 薬剤 |
④ 木材保存剤 |
| ⑤ 可 塑 剤 | |
| ⑥ 防 蟻 剤 |
*木材保存剤のうち工場処理で使用するものは、空気中への放散は極めて少ないことが明らかになったため、現場で塗布又は吹付けで利用されるものを設計・施工ガイドライン、ユーザーズ・マニュアルの検討対象とした。
(2)設計・施工ガイドラインの概要
1)設計・施工ガイドラインの性格
設計・施工ガイドラインは、設計者・施工者を対象として、室内空気汚染による居住者の
継続的な健康影響を低減する住宅づくりを実現するための、設計・施工時における基本的な考え方や手法を取りまとめたものである。
2)設計・施工ガイドラインの要点
まず設計・施工者が入居者の居住条件や敷地の条件、構法の特性等を把握することが重要であり、これらを十分に踏まえて、
①適切な材料選択
②適切な施工
③換気・通風への配慮
が入居者の健康影響の低減のために重要である。
さらに、引き渡し時には、入居者に対し、優先取組物質などの室内空気汚染物質による健康被害を低減していくための住まい方について説明を行うことが重要である。
建材・施工材の選定においては、優先取組物質を放散しないか放散が十分少ないものを日本農林規格や日本工業規格あるいは業界団体の定める自主規格、メーカーから入手できる化学物質等安全データシート等を参考にして適切に選択することが有効である。
接着剤、塗料等の施工に当たっては、種類、使用量を目的に応じて適切に施工管理するとともに可能な範囲で養生期間をとることが有効である。
換気・通風への配慮では、風による空気の流れをより効果的に活用できるような位置に窓や換気口を設けることや、適切な位置に換気設備を設けるほか、工期中または入居までの間の換気の実施が効果的である。
リフォームにあたっては、ユーザーが居住しながら現場施工を行う場合が多いため、新築時以上に、使用する建材・施工材の選択や施工方法、施工管理、工期設定により十分な配慮を行う必要がある。
(3)ユーザーズマニュアルの概要
1)ユーザーズマニュアルの性格
住宅に入居するユーザーを対象とし、ユーザーが住宅を建築あるいは購入する時の配慮点や住宅の選び方、日常の暮らしの上での留意点等を解りやすくまとめたものである。
2)ユーザーズマニュアルの要点
ユーザーは室内の空気環境に配慮して健康への影響を低減していくための住宅建築の基本が、
①適切な材料選択
②適切な施工
③換気・通風への配慮
にあることを理解し、こうしたことに配慮された設計、材料選択がなされているか、さらに、建築現場で現実に正しく施工されているかを確かめることが重要である。
日常の暮らしの上では、窓の開放によって自然換気を積極的に取り入れることや、給気口をできるだけ開けた状態にすること、室内ドアを開放して通気経路を確保すること、窓を閉め切る場合は台所換気扇などを運転することなどの換気への配慮が重要である。特に、数日間にわたって不在にした場合などは換気に留意することが重要である。
さらに生活の中では建材等以外にも、室内空気汚染源となる可能性があるものがあり、それらをできるだけ持ち込まない、あるいは使用にあたっては換気に充分に注意する必要がある。
これらの事を考えると、「家に求められる健康」とは、
という事になると思います。